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アジアロード

小林紀晴

 

教育があり、インフラが整備され、子供たちが安心して暮らせる日本。


私も日本で生まれ十分な教育を受けて社会に巣立ちサラリーマンとして働いているが、そのような状況はとても恵まれていてアジアの発展途上国と比べると雲泥の差がある。


このアジアという広い大陸には貧しさの中で強く生きている若者達が多くいる。明日無事に朝を迎えられるか分からない状況の中、日銭を稼ぎ必死に今日という日を生きているのだ。


毎日が辛くとも夢を持ち目を輝かせて生きている。


小林紀晴著「アジアロード」文化の違う彼らの生き方が書かれている本著は消えかけた現代人の心の何かに再び火を灯してくれるはずである。

アジアで強く生きる若者達

今の時代、20代の若者といえば街に繰り出し美味しいものを食べ、仲間達と夜遅くまで遊びふけるものだがそれがどこの国でも同じというわけではない。

 

アジアロードの中には朝から晩まで生活のために日銭を稼ぐ日々を過ごす者、またある国では仏の世界に身を置き修行の日々を送る者もいる。


遊びたい盛りのはずだが彼らはそのような日常を気にしてはいない、むしろその生活を必死にこなしそれを喜びと感じている。


それは何十年も前からそのような日常が続いていてそれが彼らのいつもの日々となっているのだろう。


その日々は子から子へと受け継がれ今の今まで続いてきたのだ。


しかし日本という国から見れば彼らの生き方は力強く見え、我々の感じる苦労などちっぽけなものに感じる。

 

日本とは違う貧困の中で持つ夢

アジアの一部の地域には物価がとても低い地域があり、その地域で生活している人たちの生活水準が低いところがある。


その中でも彼らは夢を持っている。


貧困地域にいながら大舞台のステージに立ち歌声を披露しようという夢を持つ女の子や異国からはるばる日本に来ようと準備を進める若者。


貧困という理由など彼らにはあってないようなもので、少しずつ少しずつと小さなお金を貯めていき夢への距離を狭めていく、夢は諦めなければ必ず叶うと信じている。


そう考えると我々は日々に夢を持って生きているだろうか、惰性で無駄に毎日を過ごしてはいないだろうか。


もしかしたら彼らの生き方は我ら日本人の手本となるべきではないだろうか。

生きる力が目の奥に力強く光る


強く生きている人というのは目に光が反射している。逆に心弱く生きている人間の目は死んだ魚の目をしているものだ。アジアロードを読んでいると出てくる人たちの目がとても輝いているのが想像できる。


挿しのページで著者が撮った人物の写真も載っているのだが文字を読むだけでも彼らの瞳が頭の中に浮かんでくる。


生命力に満ち溢れ光のある方へと機関車のようにひたすら前進していく、生まれや育ちなどは理由にはならない、成功すれば苦しい生活から脱出できると信じている。


鏡の前に立った際には自分の瞳をよく見て欲しい。あなたの目の奥には輝きはあるだろうか?

 


 


読み終えるとアジアという同じ人種に属しておきながら、こうまで違うものなのかと考えさせられてしまう内容である。


しかし明日も頑張ろうという気持ちも同時に湧いてくる内容でもある。


彼らの毎日をタフに生きるエネルギーが文字を通して読んだ側に力を与えてくれるのだ。一日を大事に過ごし無駄のないよう自分のすべきことをひたすらこなす。


ちなみに本著には日本の沖縄も出てくるのだが著者は沖縄は日本の中でもアジア色の強い地域だという、それもそのはず沖縄から台湾までの距離はわずか200キロだ。


もし一度社会に打ちのめされそうになった時はアジアロードの一編を読んでみるといいだろう。


日本という狭い国で悩んでいる事など忘れさせ、再び心にアジアの熱い火が灯るはずだ。