ポジティブ・チェンジ
DAIGO
行動することでやる気が出る
よく「やる気がないから行動できない」と言って行動をしない人がいる。もちろんみんなそうだろう。
試験勉強をしなければいけないのに、仕事で疲れたから今日はやりたくない。ダイエットのために運動をしたいんだけど、今日はやる気がないからやらない。
どれも珍しくないことだと思う。
しかし、本書では「やる気があるから行動をする」ではなく、「行動するからやる気が出る」という私たちが考えていた逆のことを述べている。これは心理学や研究の結果からわかったことであり、信憑性がある情報だ。
今までやる気が行動を起こすと考えていたひとからすれば、じゃあどうしたらいいのだろうかと思うが、本書では具体的にどうすればいいかまでしっかりとアドバイスしてくれている。
とにかく手をつけてみる
上記で行ったように行動がやる気を出させるということだが、どういうことなのか?
ダイエットを例に挙げてみよう。
5キロ体重を落としたいとした時に、毎日3キロ走るという目標立てたとする。三日坊主という言葉ある通り、最初はやる気をあり行動できるのだが、少しすると「仕事で疲れたから明日にする。」と言って継続できなくなる。
しかし、本書ではまず行動することを進めている。やる気がないのに行動しろと言われても困ると思うが、しっかりやれと言っているわけではない。
スポーツウェアに着替えるだとか、外に出て一歩だけ歩くとかそのレベルでまずは行動しろというわけだ。
そう考えてみると、誰もが簡単にできるのではないだろうか?実際にやってみると、ここまでやったのに走らないで終わるといった方が面倒くさいはずだ。
やらない方が面倒くさいという考え方に変わり、最終的にはノルマをこなしてしまう。普段は3日坊主でやること自体が面倒くさいと感じていたことが、今度ははやらない方が面倒くさいと思える。
この例のようにまずは行動することにより、やる気が出ることは是非覚えておきたい。
もっと自分を変える方法
上記の方法で自分の目標について行動を起こしていけると思うが、自分を変える方法についてさらに具体的に紹介している。
5週間のトレーニングとして、自分の潜在能力を最大限に引き出す方法がある。
人間は本能的に変化が嫌いで、変化する行動を避けるものであるが、このトレーニングを使えばその本能に打ち勝つことができる。
以下がそのトレーニング方法。
- A4の紙に自分を書き出す
- 新しいこと日記をつける
- 「めんどくさい」を行動のサインにする
- 超恥ずかしいことをする
- 敵を利用する
奇抜な方法が多いが、心理学に基づいたしっかりとした方法であるそう。5週間のトレーニングと言われれば少し長い気もするが、しっかりと身につけるためにはこの期間が最適だという。
詳細は本書を見てほしいが、「超恥ずかしいことをする」はとても面白いものだと思った。実際のところ、奇抜すぎてハードルが高いかもしれない。
しかし、そこでしっかりと実践を行うことで他人との差がつくのだと思う。本書でも述べている通り、重要なのは行動すること。
どうしてこのトレーニングを行うのか考え方を理解すれば、自分なりに行動できるレベルに落とし込み、確実に自分を変えていけるはずだ。
本当に大切なこと
ここまで行動する方法や潜在能力を引き出すトレーニングを紹介したが、本当に大切なことは以下だと述べている。
あなたが手に入れた本当の価値があるものは、こうした個々の変化ではありません。
あなたが変われる人になったこと。
変化を楽しめる人になったこと。
これからどんどん変わっていける人になっていること。
それが何より大事なのです。
目先の目標だけでなく、長期的な人間としての成長についてフォーカスしている一言。小さな一つ一つの目標をクリアしていくことも重要だが、それよりも変化することについて、ためらうこと無く楽しんで行動していける人間になることこそが、本書が本当に伝えたいことなのだ。