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心理学的効果が実証済み!簡単に子どもを寝かせられる絵本

おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本
カール=ヨハン・エリーン
(三橋美穂・監訳者)

お子さんの寝かしつけにお困りのお母さん、お父さんは多いことだろう。


そんな方にはこの本がおすすめである。読むだけでお子さんが眠くなる絵本があることをご存知だろうか?


心理学的効果が実証済されており、アメリカ、イギリス、フランスなどでAmazon総合ランキング1位の世界的ベストセラーでもある絵本。


そんな絵本が今まで存在しただろうか?
これを読んで、お子さんを心地よい眠りに誘ってみてはいかがだろうか。

本当に読むだけで眠くなるの?

そんな簡単に眠くなることなんてないんじゃないかと疑問を持つ人は多いかもしれない。


実際に読んで体験してみないとわからないことだが、やはり幼いお子さんは眠らないってこともあるようだ。そのときの状況にも影響することもある。

 


そのため、100%眠くなるとは限らないようだが、それでも、この絵本は眠くなる効果はかなりあるようである。

 

まずは、本書の読み方の手引きになるほどと頷ける。太文字は言葉や文を強調して読む。色文字はゆっくり静かに。


【あくびをする】などの動作に従い【なまえ】にはお子さんの名前を入れる。


この読み方が眠りを誘う。『車を運転している人のそばで、絶対に音読しないこと』という注意事項にはクスッと笑ってしまうこともあるだろう。


本当に寝てしまっては大変だ。居眠り運転は危険だから、注意事項は必ず守ろう。

 

著書は行動科学者。心理学と行動学の知識を活かして作り上げた絵本『おやすみ、ロジャー』。これは試す価値がある。

 

読んでいる人自身も眠くなる。あくびを連発しながら、音読する始末。


私の場合は感情移入しやすいせいかもしれない。暗示にかかりやすいだろうか。


どちらにせよ、読み手のあくびが聞き手の子供のあくびを誘発する。つまり眠くなる。大人も眠くなるのだから子供はぐっすりねれるはずだ。

絵本の中の言葉の魔法

「さーて、いまからとっても眠くなるお話をしましょうか」との言葉から始まる。


眠る準備のはじまりという感じだろうか。眠りを誘う言葉が埋め尽くされている感じで物語が進んで行く。

 

「すぐに眠る」「ゆーらゆら、ゆーらゆら」「ゆっくり、ゆっくり」「くたくた」「もっと、もっと」「体を楽にして」「どんどんどんどん」などの言葉が多く使われている。


静かにゆっくり読むことでさらに効果発揮するだろう。これは催眠術に近い効果なのかもしれない。


あなたは眠くなる、眠くなるみたいな感じだろう。

 

自分に言い聞かせることで意識に働きかけて眠りに落ちる効果が高まり、言葉を繰り返すことで自己暗示にかかりやすくなる。

 

途中であくびをしたりお子さんの名前を呼んだりすることも、スヤスヤと寝息を立ててしまう要因になる。


絵本によって可愛い寝顔が作り出されたことを考えると、絵本に感謝せざるおえない。


気づくと読み手も眠くなってしまうなんてことにもなりえる。お子さんと一緒に眠ってしまうこともいいことだろう。


眠りを連想させるキャラクターたち

おねむのカタツムリ、ウトウトフクロウ、あくびおじさん。この登場人物たちも心理効果あるのかもしれない。


眠り関連ワードを載せることで、眠ろうとする意識に切り替わるのだろうか。

 

物語中のウトウトフクロウのメゾットは「自立訓練法」がベースになっているそうで、これは医療現場でも使われているもの。そのことを考えてみると本書はしっかりと考えられているのだと思う。


大人にも読むメリットがある

なんだか絵本の紹介している文章とは思えないだろう。少し難しい紹介文になってしまった。心理学や行動学を駆使した絵本ということを忘れないでほしい。

 

監訳者の三橋さんも快眠セラピストなので、日本語版にするときにご尽力されたことだろう。

 

過去にここまで眠りに特化した絵本はなかったと思う。物語は自体はほんわかした優しいストーリーになっている。


とにかく、ものは試しにこの魔法のぐっすり絵本を読んでみよう。そして、ウサギのロジャーと一緒に夢の国に旅立つのもいいかもしれない。「おやすみ」の言葉とともに。

 

この絵本でたくさんの家庭に魔法が降り注ぐことだろう。寝つきの悪いお子さんもぐっすりに、お子さんが早く寝つくことで、お母さんとお父さんにゆとりある時間がプレゼントされる。


もしかしたら、不眠症の方にも役立つのかもしれない。そうであったら本書が子どもだけでなく、多くの方に必要とされる本なのではないだろうか。